2011年8月16日火曜日

2011年8月 夏の日、雷雨、奥多摩 (海沢渓谷~大岳山~御岳山)

数日前に友人F氏と再会し、山に行こうという話になりました。

考えていたプランがいくつかあったのですが、F氏は久しぶりに山に登るということなので歩きやすいコースを所望とのこと。
それならばと以前から暖めていた「奥多摩登山・水辺を歩く計画」3案の一つ、「海沢渓谷(海沢探勝路)から大岳山を目指すコース」にしました。夏の低山は暑さが厳しいので水辺の涼を楽しみながら歩きましょう。

大岳山から御岳山に抜ければ、ケーブルカーもあるので疲労具合によっては下山時に利用すればいいかなとの考えもあったので。
(とはいえケーブルカーの運行時間とか調べていかなかったΣ(゚Д゚;) ・・・反省)

後にも触れますが、今回は参考コースタイムが紹介されてないような道が含まれている上に悪天候に見舞われ、あまり余裕のある山歩きではありませんでした。
レポートも気持ち走り気味に仕上げるつもりです。


それでは、参りましょう。

当日朝6時40分。新宿に集まってから電車を乗り継ぐこと2時間と少し。青梅線・白丸駅に到着。
省エネ運転の都合か乗り継ぎの具合が悪く、予定より40分程遅れてしまいました (υ´Д`)


この白丸駅は青梅線・奥多摩駅の一つ前の駅で、中々降りる機会が無かったのですが、電車から見ていると奥多摩の自然と調和した雰囲気が良くていつも気になっていたのでした。

そんな白丸駅に今回初めて降りることになったのですが、思った通り良い!! (´∀`*)ウフフ
単線の線路に片側のホーム、無人改札(トイレも綺麗)というなんともミニマルな構え。


好きですね!!

思わず準備もまったりとなってしまいました。(駅に30分以上滞在)

天気も晴れていて気持ちいい~!!


登山届のポストも設置されています。
用紙が無かったので手持ちのノートにサッと要点だけ書いて提出、9時35分いざ出発。




そうそう、今日は新ザックのデビューも兼ねていました。ノースのフェイスさんの[テルス45]でございます。今まで使用していたザックより20ℓ以上は増えたであろうはずが・・・
日帰りなのに何故かパンパン(笑)
食料を少し多めに積んだからでしょうか。荷物が増えるであろう今後の山行に既に不安が・・・


え?パッキングが下手だからって?

ご名答です。

勉強しま~す ヽ(´Д`;)ノ...



歩き出して30分、既に身体は汗まみれ (;´Д`A ```
水分が失われていく・・・


向日葵:「俺にも水分を!!」

問題無いくらいすくすく育っているじゃない(笑)

そんな余分な水は、無い!!




相方はというと、彼もまた向日葵に負けないくらいすくすくと育ってなんと185cm!! Σ(゚Д゚;)
数日前に購入した登山靴を足せば190cmを越えるという Σ(゚Д゚;)

・・・もはやちょっとした巨神兵(笑)

それはそれはサクサクと進んでいますよ。

またもやここに歩幅論争勃発か!?



んなこたぁ、無い (笑)




「海沢園地」まではひたすら車道を歩いていきます。
途中にはキャンプ場(有料・立入禁止)があり、とても整備された川や遊び場があります。

キャンプもいいなぁ~・・・


そういえば今日は水を最小限しか持ってきていない。というのも大岳山~御嶽山に到達すれば飲料は手に入ると踏んでいたからなんです。しかし、思いのほか気温も高く、水の消費が早かったので、道中に自動販売機でもあれば補充しようと思っていたのですがどこにも無い・・・と焦っていた矢先、

自動販売機を見つけた!!

と思えば販売機があるのはとあるキャンプ場の施設内です・・・入り口には「施設利用者以外立ち入り禁止」の御触書と、それを遵守するべくまんじりともせず入り口に構えるおじさん(笑)

あえなく断念・・・
頭の隅に「水分補給」という心配がよぎりながら歩くことに・・・

そう、あちらはこの世の極楽、キャンプ場。こちらは登山コース。
川にも入れない・・・


なんて言いながら沢沿いを歩いていると、ガードレールの隙間から沢に降りれるスペースがありました!!
早く教えてくれよ~!!
キャンプ敷地内には入れませんが我々にも開かれた場所がありました!! ヘ(゚∀゚ヘ)

休憩がてら沢に下りて身体に水をかぶります。

・・・

・・・

「気持ちえぇ~~!!」 '`,、('∀`) '`,、
「こりゃえぇでぇ~~!!」 '`,、('∀`) '`,、


関東出身とは思えない訛りで悦に浸る・・・
やっぱり夏は川ですね!!


冷たく最高の一時を終えて再び歩き出します。

ひんやりしたトンネルをくぐり・・・



滝も見えます。


名称は分かりませんが中々壮観でした。

アスファルトの道が続きますが、時々吹いてくる沢からの風が涼しくて気持ち良いです。

コンパスと地図を使い(そういえばコンパスも購入しました)、残り距離を推し量りながら・・・



海沢園地に到着。駅から1時間40分くらいでした。
事前に調べていたタイムを少しオーバーしたくらい。

今までの経験として、標準コースタイムより遅くなり過ぎたり早くなり過ぎたりすると後のペース配分に支障が出てくるので、歩いてきたペースとしてはまぁそこそこといったところでしょうか。



しばらく休んでここからは登山道に入ります。


相方がいる時は自分の写真もあるのが嬉しいですね。サンクス!!


ってあれ?
ピントが・・・手前に・・・

主役は植物か~い (笑)


再び滝に着きました。


こちらは三ツ釜の滝の中段。滝が三段に分かれていて滝つぼも3つになっています。

丁度良い大きさに深さ・・・飛び込みた~い!!



川平慈英:「むむむ!」

道が険しくなってきそうな予感・・・でも

川平慈英:「いいんです!」


標高を稼いで行きます。 ( ☆`ω´)



沢の音が少し遠くなりました。

巨神兵・・・もといF氏も歩いていきます。

う~ん、奥多摩だなぁ。


一枚岩を渡ります。


踏み場がありましたが人工的なモノでしょうか?


登山道に入ってからは見通しが悪く、周辺の山も見えないので現在地の確認はコンパスと地図に頼る感じです。

見晴らしのいい場所に出たいと思いつつ、谷間の沢沿いルートを選んだのでしょうがないですね。



少し疲労が出てきたでしょうか。


一息つく巨神兵改め虚心兵・・・


どうもお互い寝不足のようですな(笑)

前日にテンションが上がってしまったようで v(´∀`*v)



・・・と、水辺が恋しくなってきたところで沢に合流。
本日2度目のサワータイムに突入。


靴を脱いで足を水に浸し、顔を洗う。

くぅ~、冷たくて気持ち良いですねぇ~。



通る人が少ないせいか、苔生した岩が綺麗に残されています。

持っていた飲料が減ってきていたので沢の水を補充しておく。
かなり上流の方ではあるけれど、この水は飲めるのでしょうか・・・?(でも汲んでおく。)

さて、行きましょうか。





倒木?


いいえ、渡るために架けてある丸太です。

左岸から右岸に移動して沢を横目に見ながら谷間を登り始めます。
呼吸が苦しくなってきました。知らず知らずに傾斜が険しくなっているようです。

道が暗くなってきました。木が高くて空模様も分からない・・・

なんて思っていたら・・・

ゴロゴロゴロ・・・


!! (゚v゚;ノ)ノ


雷?


もしやと思っていると、日が暮れたのかというくらい辺りがさらに暗くなってきました。


そして大粒の雨が・・・降ってきた~!!



ザー・・・ゴロゴロ・・・

ザー・・・ゴロゴロ・・・


ドォーン!!


ひえ━━(((( ;゚Д゚)))━━ッ !!!




山の天気は変わりやすいとは言うけれど、こんなスピードで変わるかね?

急いでレインウェアを着込み・・・バッグにもカバーをかける。

F氏も初回から買ったものフル使用でヨカッタネ。


って言ってる場合か!!


山で雷の場合の対処法は・・・高い木から2~4メートル離れた場所に座る。
ふむふむ。

そんな都合の良い場所ございません!!

杉林は2~3メートル間隔で林立していてこっちの木から距離を取ればあっちの木の真下に・・・と言った具合でどこが安全な場所なのやら・・・


とにかくここにいるだけならどこにいても同じだと判断し、尾根に出ない程度に登り続けることにしました。



こんな所歩いていたら雷なんて落ちる時は落ちるし、落ちない時は落ちない、そんなもんだよ。
なんて己を鼓舞していると、再び

ドォーン!!


ヒエ━━((((( ;゚Д゚))))━━ッ !!!

すいませんでしたー m((. . )))m

今度は真上に落ちたような大きな音!!
思わずしゃがむ2人。
鳴ってからしゃがんでも遅いですけど(笑)




その内雷の音が遠くなっていき、丁度聞こえなくなったころに鋸尾根に到達。
本日始めての登山者グループに追いつきました。

声をかけても反応が無い・・・10秒くらいでこちらに気づきました。
道の真ん中に座り込んでいて動かなかったので怪我でもしたのかと尋ねたら、雷が鳴っていたので尾根に出る手前で様子を見ていたとのこと。

え~と・・・通してください(笑)

僕らはそのまま進みますと言いながら雷怖いですねなんて話していると去り際に

おじさん:「怖いって言ってるけど顔は笑っているよね(笑)」
と一言。

笑っていましたか!?
恐怖を通りこしていたみたいです。


いつの間にか日も差してきました。山頂まであとちょっと!!


F:「俺、新しいリュック買うわ!!」
の一言。

何故このタイミングで思い立ったのか(笑)

しかし山の怖さより魅力が勝ったようです。(良かった良かった。)



そして13時50分、


大岳山山頂到着!! with 逆光!!(笑)

東の空を見ると積乱雲が去っていきます。
真上は青空が見えている!!

我々、単体では霧男に曇り男ですが(笑)、2人合わさると晴れや天気回復ということが多いです。
ここに【霧男+曇り男=晴れる】の法則が生まれました。



写真もそこそこに昼食を頂きます。


今回は定番のカップラーメンとおにぎりに加え、挽いた珈琲を淹れることに。贅沢ですねぇ。
なんでもF氏は最近挽き立て珈琲に目覚めたとのこと。

沢で汲んだ水で頂きます。


ゴクリ・・・


・・・こいつぁ旨い!!




至福の一時。




・・・を邪魔するのは大量の虫。

アブに刺されましたが、刺された瞬間の激痛で気が付き、大事には至らず。(といってもアブは毒を持っていないことが後に判明)
しかし今度は蟻に腕を噛まれテンションダウン↓
激痛っす (つд・` )

日陰や藪の近くは要注意です。



昼食を終え、下山の準備を始めた頃に再び雨が降り出してきました。雷は伴っていませんでしたが。
いいタイミングで頂上にいれたようです。雨から逃げるように下山開始。

さて御岳山を目指します。




大岳山1266mに対して御嶽山は標高929m。登りが少ないのでスイスイ進みます。

雨で出て来たであろうデカイ蛙に2度会いました。
君達は雨が嬉しいのかい?

蛙:「・・・」(逃げていく・・・)

蛇も見ました。
あっちに蛙いましたよ(笑)

蛇:「・・・」(逃げていく・・・)


・・・(´ー`)




御嶽神社まで来ました。

飲み物も底を突いていたところでついに自動販売機を発見。
やったね!!

サイダーを頂きました。


やばい・・この炭酸・・・
ここ十年で一番美味しかったです。

この旨さを味わうためだったらまた登れる・・・はず(笑)

350ml、瞬殺。


7時間かけて12kmほど歩いてきました。
せっかくここまで歩いたんだから、と勢いに乗ってケーブルカーを使わずに下ることに。最後まで自分の足で降りましょう。


下り始めて10数分・・・
この時間帯、この距離で舗装されているとは言え下り坂はかなり応えます。

車一台がギリギリの道を通っていく車が数台。
最後まで自分の足で・・・なんて前言撤回、乗せてくれ(笑)

とはいきませんか。

駅まで6キロと少し。頑張るぞ~


ところで道脇の木が大きいこと。樹齢何年でしょうか。



これくらい大きい(笑)。


結構見所あると思います。ケーブルカーを使わないで歩くのも悪くないですよ。

足が大丈夫なら (笑)


しかし、さすがに足に限界が見えてきたのか、頭がおかしくなったのか。
後ろ向きで下り始めたり。


足の裏が伸びて気持ち良いんです。


ケーブルカーの麓、滝本駅まで降りてきました。


不敵な笑み・・・

舗装路も残り半分!!3km!!





口数少なく歩き続けます。

お互いに足がガクガクなのは言いません(笑)

虫の息?頑張れ・・・


そして午後6時過ぎ、


御嶽に到着~!!
おつかれさま!!

駅近くの川原でくつろぎます。


しばらくまったりしながら夕暮れ時を楽しみました。

川でリフレッシュできたので、そのまま都心方向に戻り「日高屋」で夕食。
安いねぇ~(笑)

これだけハードに歩いた日にはむしろうってつけなんです。



初めて山行中に雷に遭いましたが、すぐ近くで鳴る雷は迫力が違いました。

自然の怖さを再認識した一日だったけど山登りはやめられなさそうです♪


■コースタイム
JR青梅線白丸駅出発9:30-11:10海沢園地11:25-13:50大岳山14:45-16:10御嶽神社-17:20滝本駅-18:10御嶽駅(川原)到着

■DATA
出発時刻/高度: 09:30 / 317m
到着時刻/高度: 18:50 / 229m
合計時間: 9時間20分
合計距離: 16.84km
最高点の標高: 1226m
最低点の標高: 229m
累積標高(上り): 1203m
累積標高(下り): 1283m

3 件のコメント:

  1. いやあ、雷雨は怖かったけども、それがあっただけに登頂時と麓に着いた時の達成感が半端じゃなかったな。

    個人的な反省としてはリュックの防水カバーが欲しかったのと、ドライ的なシャツをもう一丁持ってけば良かったとかって感じかな。
    あと、終始高木さんにオンブにダッコだったので申し訳なかったッス。(そのクセ、コーヒーカップは自分の分しか持ってかなかったし・・・)
    何か自分の役割を見つけたいなと思いましたよ。

    次は丹沢に行ってみたいですねえ。
    って思ってたら、チリと日光行ってたのねwこの尻軽めっ!

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  2. 次回(?)、丹沢行く時は3人の予定合わせて行こう。

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  3. 予算に都合つけば装備は充実したいね。高機能のシャツ・・・欲しい。

    荷物に関しては細かいところまで誰が何を持つか確認しておく、無駄を省いて共通の道具は必要十分にするっていう教訓が今後に活かせるよ。

    役割・・・ですか(笑)そう思ってもらえるだけでありがたいですよ ヽ(`~´)ノ
    何より山登りに参加してもらえるのが最大の役割なんだけどね (゚ー゚)

    あ!「車」出しという大役が・・・
    どうでしょう (笑)


    投稿者が2人とも「トム」って入って・・・ややこしいなこりゃ(笑)

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